でろぐ

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仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦を見てきた。

今日は、仮面ライダー映画「仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦」を見に行ってきました。 今回このライダー映画を見に行った目的は、アマゾンズが映画に出るということで、どういう出方するんやろうという点が非常に楽しみというのが一番のポイントでした。 その点については後ほど触れるとしますが、全体的な感想としては「非常に満足」と言えるレベルの高い作品だったと思います。 どんな感じなのかは予告編をみてください。

さて、今回は入場特典で何種類からランダムで当たるガンバライドカードと戦隊のカードのやつがもらえました。 こういうやつです。

入場者特典

では本編。ネタバレ含むので、これから見に行こうという人は映画を見てから読んだ方がいいかもしれませんが、個人的にネタバレしてようがその辺も含めて楽しめる作品だと思ってはいます。

相変わらずのご都合主義なので、これは平行世界ということで理解しろということかな?

まず最初に書くのは、今回の作品で「ん?」と思った点です。 今回映画の最初の方で、絵夢とラッキーが戦うシーンがあるわけですが、どうもこの時の雰囲気から察するに初対面なんですよね。 でも、本編ではすでに会っている設定なので、この時点で辻褄が合っていないわけです。 本編の方が後という設定も考えましたが、本編でラッキーがエグゼイドキュータマを使用した時点でそれも無理があるので、「ああ、またいつものご都合主義か…」となりました。 要するにこれは本編とは連動していない平行世界での出来事ということなんですね。 そういえば本編でもスペースイカデビルが爆発してましたが、映画の中でもスペースイカデビルが爆発していたので、そういうことでしょう。 ただ、個人的にはご都合主義が悪いのでもなく、それも含めて楽しめる心の広さが特撮ファンには必要とされていると思っている方なので、細かいことは気にせず楽しむのが正解かと思います。

5人ライダーの人選が面白かった。

今回の映画でとてもユニークな点が、5色からライダーと戦隊を選んでオリジナルチームを結成し、トーナメントを行うという設定でした。 今回主人公となるエグゼイドチームですが、このメンバー選定が最高でした。 まず最初にピンク枠でモモタロスの時点で狙いすぎというか、「モモ」タロスなのでピンク枠と本人に言わせるのは反則やなと思います。 次に青がまさかのシュリケンブルーの八雲君。絵夢が青はもう君でいいよ的に決める適当さも含めて流れが最高です。 さらにこの流れで黄色を選ぶわけですが、八雲君は師匠役のマジイエローを指名しますが、まさかの中の人が同じで知られるビートバスターがw 八雲君の「師匠じゃない」という変なツッコミと軽いノリのジンさんのキャラの掛け合いが絶妙です。 最後の5人目は、久々すぎる登場の龍騎の北岡先生。 本編と同じノリで契約書をちらつかせるあたりがなんとも絶妙です。 この一連の流れだけでこの映画見に来て良かったなと思える特撮ファン大満足のショートコントでした。

トーナメントの決勝戦でのモモタロスの立ち回り、八雲君が普通に負けるあたりも見所です。 あと、最後のシーンでこの5人が揃いますが、あっさりとショッカー首領3世によって退場します。 え?もう退場?と思わず思う雑魚っぷりで、これはどういう扱いなんだろうというか、出てこんでよかったんちゃうかというなんともよくわからない不思議な気分になるシーンもあり、非常に面白いショーでした。

やはり電王チームは優秀。

5人ライダーの人選のショートコントでもそうなんですが、今回も電王チームの掛け合いが絶妙でした。 イマジンが出てくるとそれだけで安定感が増しますね。 今回はリュウタロスは出てこなかったんですが、ガンフォームだけちらっと見えていて、一応の存在感はあった点も見逃せません。 そして、今回もモモタロスは普通に電王に変身します。 もうこの辺は吹っ切れてしまったんでしょうね。 変身するために良太郎が必要でなくなったので、モモタロスの活躍の幅が広がりすぎていますw

カメラアングルがすごく良かった。

今回の映画で「おお〜」って思ったのは、カメラアングルですごい挑戦している点でした。 今回なぜかジュウオウタイガーが活躍するという設定だったわけですが(余談ですがジュウオウタイガーがストロンガーを倒したのは納得いかない)、ジュウオウタイガーがいつものロケ地(3段くらいある崖の場所)で窪地を敵をなぎ倒しながら突き進むシーンの疾走感は圧巻でした。 カメラアングルの切り替えが絶妙で、見ている時の臨場感がすごくて、これが非常に印象に残りました。 それ以外にも、一般人が逃げるシーンでわざとブレが大きくなるようなカメラワークをしていたり、今回の映画はスピード感と臨場感に重みを置いた撮影がされているように感じました。 スピード感がすごくあるので、見ていてもすごく引き込まれます。

特撮の醍醐味と言えば爆破。今回も最高の爆破だった。

あと、今回の映画ではカメラワークだけでなく、特撮の醍醐味とも言える爆発がすごくよかったです。 特に、メインキャスト一人につき一爆発くらい、きっちりとキャラの背景で爆発が綺麗に決まっている点は圧巻でした。 やっぱり爆発があると安心するというか、満足感が一段階上がる感じがしますね。 特撮と言えば爆発、爆発と言えば特撮といった趣です。

キューレンジャーは戦隊としてかなり上位だなと改めて感じた。

今回のメインはエグゼイドとキューレンジャーですが、キューレンジャーはメインキャストが9人もいますがそれぞれのキャラが立っているので、開始当初不安だったバラバラ感がなく安定しています。 僕はスーパー戦隊に大切なのは勢いだと思っているので、なんでも「やったぜラッキー!」で乗り越えるラッキーは王道で好きですし、バランスの軽い感じのキャラもスーパー戦隊のおちゃらけ感が加速して非常に好みです。 今回は感情が薄いナーガとゲームの世界に閉じこもった感情が希薄な少年のシンクロ度合いもストーリー上重要な役回りでしたし、そういうことを考えると9人もあるとさすがに何かしらどこかで拾える感じは汎用性高いなと思うわけです。 他のスーパー戦隊とはまた違った感じでいろいろな組み合わせで活躍できる道があるキューレンジャーは戦隊モノの中でも使い回しのしやすい戦隊だなと思います。

アマゾンズに期待して行ったけど、これに関しては非常に残念だった。

今回少し残念だなと思ったのは、一番楽しみにしていたアマゾンズの扱いです。 特にネオ。 劇場版で新登場のライダーなのに、まったくキャラの個性がないという…。 これならオメガを復活させて出した方がまだよかったんではないかと思います。 もともとアマゾンズに至っては今回の作風には合わない感じもあったわけで、それであればでなくてよかったんじゃという感じはします。 アマゾンズらしさとか、アマゾンズが好きなファンからすると特に見所もないというか。 何れにしてもアマゾンズを見たくて行ったらガッカリ感はあるなと思います。

ショッカー首領3世は立ち位置が微妙すぎた。

残念な点はもうちょっとありまして、今回の敵キャラもすごく存在感が薄い感じだったのがなんとも言えませんでした。 ボーナスステージになってから初めて登場する新ショッカーとショッカー首領3世は、「あいつらが適当に現実世界を壊してくれたらゲームの世界が入れ替わりやすくなる」というだけの目的で登場しますし、ゲーム世界のひいろが裏ボス的感もぬぐえないので、「絶対的な悪」という感じが足りません。 確かにショッカー首領の強い感じは例の5人ライダーの4人が瞬殺されたことで説得力はありますが、でもいまいち盛り上がりきれなかった点は否めません。 ゲーム世界のゴタゴタをショッカーが利用して世界を征服しようとしているくらいのあくどさとか狡猾さが悪役には欲しいところでした。

例年のように雑魚として扱われる歴代ラスボス皆さんが哀愁を誘う。

そして、敵の扱いという点で納得いかないのが歴代ラスボスの皆さんが雑魚キャラのごとく扱われる点です。 今回的キャラの中にアマゾンズのコウモリアマゾンがいましたが、あのくらいの本編でも少し強かったけど主人公が普通に倒せるくらいの強さのキャラであればいいんですけど、ジニスの最終形態が普通にジュウオウタイガーといい勝負をしていたりするのは納得がいかないですよね。 あと、本編ではラスボスとして登場してかなり苦戦していた牙鬼幻月とか、他にもラスボスで登場したゼットの最終形態とか、スーパー戦隊映画のメイン的キャラだった黒十字王とか、過去強すぎて苦労している相手と普通に渡り合っているのはいかがなものかなと思いますね。 あと、途中でアマゾンズのあとの追手として、エグゼイドの前にダークカブトとダーダークゴーストとダークドライブが出てきましたが、どうやって倒されたのかの描写すらない酷い扱いでした。 この3体も比較的強い設定の敵キャラで、ダーダークゴーストとダークドライブに至っては過去の劇場版のメイン的キャラであったにもかかわらずです。 全体的に楽しい感じなのに結構この辺は気になりました。

まとめ

と言った感じで、多少気になるところや気に入らない点はありましたが、前述のように「それも含めて楽しめる心の広さが特撮ファンには必要とされている」と思っている方なので、非常に楽しく見ることができました。 過去のスーパー戦隊ほどたくさんキャラが出てくるわけでもないので、ごちゃごちゃ感もなく、各キャラの個性を生かした絶妙な掛け合いとストーリーの楽しめる映画だったので、特撮ファンであれば誰にでもお勧めできる作品です。